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毎回の活動を、当日参加した会員が交代で記録。
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【活動日】4月26日
【記録者】いちよし
【時間】六時から八時
【場所】清心館547
【参加人数】4人

昨日今日と雨が降っていますね。雨降りの一日は何となく憂鬱ですよね。と、どうやって日誌を始めようかと思いながら書き始めてみたんですが、なにか定形のものになってしまいますね。まあそれはいいでしょう。それは夜中一時のせいでもあるし、少し飲んだお酒のせいでしょう。それでは、内容に入ります。

「部屋と、部屋に住む虫」市川太郎

・虫がよく分からなかった。→この虫は創作か、実在するものか。創作だとしたら意図は?
・虫の大きさが読む人によってバラバラだった。ある人は人間ほどの大きな虫を想像し、その様子に面白さを覚え、ある人は虫らしい大きさを想像し、漠然とした印象を感じた。→どちらにしても、虫に対しての書き込みが足りないのではないか。カフカの変身で出てくる虫は、実在しないものだと思うが、その手足一本一本まで鮮明に描かれている。
・仮に虫が異質なものとしてこの小説の中で扱われるのであれば、具体性を持たせなければならない。異質なものこそ具体性が必要だ。(その点、前回の火星人の話では、ポカリスウェットが利いていた。)
・虫が気にならなかった。
・Aが虫に対して抱く感情にブレがあって、いまいち分らなかった。→虫を殺そうとして包丁を持つか。
・三人称は登場人物を二人以上出して効力が発揮する。
・文体があっさりとしていて、途中読んでいて楽しかった。
・全体としてぼんやりとした印象だった。
・黒いシミの意味は?→読者にわからせようと書いているか否か。
・動きのない小説。またはコマ撮りの映像のような、八ミリ映画のようなカタカタした動き。
・翻訳小説のようだ。匂いや艶がまったくない。

と言ったことが出ました。これはシュールレアリスムではないか、と言う人もいましたが、詳しい人がいなかったためそれについては深く掘り下げられませんでした。


「街はいつも陽炎のように」森宏斗

・汚いものとしている川が汚く感じない。
・男女の関係性がいまいち分らない。→二人の会話に違和感。二人の距離感がちぐはぐ。
・「結婚してほしい」と男が言うのに違和感。いきなり?
・虫は比喩か、否か。
・途中に描写した虫と、最後のアメンボが結びつかない。
・いろんなことを書いているが、結局何を言いたいのかさっぱりわからない。
・「容器」だとか「概念」だとか、いきなり使われるとますますぼんやりしてくる。
・女の描写や言動に、「何者だこいつ?」という印象を抱いた。
・空の容器とは一体何か。→他の女。
・虫の存在がよくわからない。
・タイトルと作品がまったく結びつかない。街でてきた?

作者あとがきだと、虫は概念だったようで、その概念は歴史?だそうです。その部分は意図的に隠そうとしたのですが、読者には全く伝わってなかったようです。小説内で直接的に書かず、読者に感じさせるというのは難しいことですよね。

清心館での合評もたまには新鮮でいいかもしれませんね。ただ、人数が少ないと少しさびしいですが。あと林君、早く学生証再発行しましょうね。
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【活動日】4月23日(金)
【記録者】市川太郎
【時間】18:00~19:30
【場所】清心館541
【参加した人数】4人
【活動内容】茂里安「誰がための絵(仮)」、市川太郎「月へ行く」の合評

とても久しぶりです。半ばはじめましてです。
多分年単位ぶりです。市川太郎です。

一度、退会してカッコ悪いことに戻ってきて、ちゃっかり機関誌に乗せてもらって、ちゃっかり合評などしていただきました。
ということで4月23日の活動記録です。

まず「誰がための絵(仮)」から。

・全体的に漫然とした印象
 視点の問題。誰が、誰を、どう見ているのか、という視点の在り方の判然としなさがひとつの曖昧さを形作ってるのではないか。(三人称だからといって、「誰が」見ているのかという問題を無視することはできない)

・人物が全体としてキャラクター染みている。主人公に魅力がない。
 言うなれば、人物へのバイアスのようなもの。主人公にせよ、翠にせよ、途中出てくるおじいさんにせよ、「キャラクターの設定(傾向)」のようなもの、もしくは、作者が持っている人物の人物性に対する偏見から人物として形作られている感じがする。
 たとえば、おじいさんなら「優しいおじいさん」はこんな感じ、子どもなら「無邪気な子ども」はこんな感じ、というなんとなく傾向で人物が存在しているので、リアリティに欠けているのでは。

・全体として綺麗だけど、綺麗さに違和感。もしくは綺麗なだけになってしまっている。または長い。
 上の視点の問題にも若干絡んでくるところだと思う。「誰が」見ているのかが判然として来ないと、そこに扱われる言語体系も判然としなくなってきて、判然としないまま言葉が選択され、小説全体の文法が崩れてしまっている感じ。
 情景描写というものが、物語に対して駆動するようなものでなければ、その情景描写がその作品において必要なのかどうか、ということに関しても意見が出ました。この作品は、物語と情景描写がうまくかみあっていないのでは。

・「死」といった問題に取り組んでいく姿勢はいいと思う。
 ただもっと踏み込める領域があるはず。

・遊び方がやや下手。もう少し不真面目になってもいいのでは。

・美大という場所を描いていても、何かもっとディテールなどへの書き込みも必要なのでは。

・タイトルは微妙かも?

全体として、なんだか漠然とした印象でした。
前半のがつがつ書いてるのは、割とぼくががつがつ言った部分です。


次にぼくの「月へ行く」。

・タイトルが微妙。

・読んだ後に感想のもちようがない。深読みするのがナンセンスになってしまう。というか感想言いにくい。

・なんで月へ行った?

・エピソードのはさみ方のうまさ。

・春樹が短編集のあとがきで書き足した文章みたい。

・そういう小説として読めば完成度が高いけど、やっぱり嫌い。



ぼくもタイトルは微妙だと思うんですが、他に思いつかなかったんです。
候補としては「来訪者」、「火星/月/遠い、小さな場所」とかあったんだけど、なんか微妙で、微妙な中でいくらかマシなものとして「月へ行く」でした。
ていうか、どうでもいい話なんですけど、「ぼく」と「火星人」は別に月へ行ってないんですよね、というのが結局言いだせなかったです(笑)
月へ行ったのは「ぼく」が適当に考えただけで、実際別に月へ行ってないんだけど、行ってるっていう方向で半ば全員一致で話が進んでいて、あ、そう読まれるのか、というのが一番の驚きだったんですが。あれ、本当に月へ行ったと思って読まれていたんですよね? 勘違いでしょうか。

最近、「視点」の問題をよく考えています。
視点の構造をどういう風に作り替えていくことができるのかというのはひとつの課題だと思います。
そして、しっかりと視点を形作ることが面白い小説の第一条件なんだろうと思います。

あと物語に関しても少し悩んでいます。
自分で取り扱える物語の幅なんかをよく考えています。大それたことはむずかしそうです。
でも物語なしには、時間が進みません。
つまり小説の時間を進ませるために、物語というものが必要なのだろうとは思いますが、その物語にしても、きっと物語っぽいものはたくさんあっても、本当に物語なものというのは探すのが大変です。
きっと足りないのはそこへ踏み込む勇気だろうと思います。

最近、ロベルト・ボラーニョの長編「野生の探偵たち」という小説を読んでいます。
消えたひとりの女流詩人の行方を探しに砂漠に旅立った二人の若者の行方を、何十人もの人間がインタビューに答えて行く中で探って行くと言う小説です。
非常に面白いし、ぼくは最近この人みたいな作家になりたいと思っています。
面白いので、ぜひ読んでください。
と言われたので、「二人もここにいるじゃないですか」と言ったら頭が大丈夫か心配されました。
大丈夫だと思います。たぶん。
でも大丈夫じゃない人ほど自分は大丈夫だと言いますよね。

【活動日】4月19日(月)
【記録者】いくた真一
【時間】18:00~19:40
【場所】図書館第三グループ閲覧室
【参加した人数】6人
【活動内容】茂里安「誰がための絵(仮)」の合評

では以下、出た意見を。

・読みやすいだけで終わった気がする
・自然の描写は上手く、見習いたい
・冒頭が説明くさいのでダレる
・文体が心情描写に不向きなのかもしれない
・心情描写を出さずに書いてみてはどうか?
・行間について
・登場人物が長さの割に多い
・「じいちゃん」の存在が伏線として生きていない
・主題について
・内容とタイトルが釣り合っていない
・主人公の思い込みが激しくて(いい意味で)気持ち悪い

などの意見が出ました。


あと、夏号の締め切りが決まりました。
5/30(日)だそうです。
今回はがんばって原稿数を増やしたいですね。

以上、いくたでした。
【活動日】4月16日
【記録者】曽我部
【参加人数】2人
【活動場所】清心館547号(の予定でした)
【時間】18時から19時

この日は、例会の曜日が決定したばかりの週で、みんなバイトの調整が間に合わず、曽我部と林くんしか来ませんでした。
バイトとか就活とか、仕方ないけど、でも、やっぱり悲しかったです。
集まりが悪いのは今回に限ったことではありません。
本当に参加できないですか?
今一度自分の毎日を見直してみてください。

っていうちょっと厳しい感じで始めてみました。
あと、欠席する場合はちゃんと会長に連絡してあげてください。
メールこないと悲しいんだよ、あれ笑
うんでもみんな忙しいのはほんとうだし、用事あるのにそんなこと言われてもっていう人もいっぱいいますよね。ごめんなさい。
そもそもサークルへの参加を強制するのもね。あれですよね。
自分のためのものだもんね。
でも、わたしみんなと時々会わないとさみしいから、やっぱり来て欲しいな。

というわけで、今日はプロの作品から勉強する予定だったんですが、2人だしなーということで、ビラ貼りをしました。
偉いでしょ。
清心館の階段のところ、かなり貼ったからみんな見る度に感心しておきなさい!

ビラ貼りの後は、先月卒業された高原先輩が白梅まで出てきてくれたので、一緒にごはんに行きました。
わたしの、そしてわたしたちの永遠のマドンナです。
OBの先輩がいてくれるのはとても心強いです。
2つ前の日誌にも、北海道に行ったあの先輩がコメントしてくれてるんですよ。
みんなちゃんと日誌見てる?笑

それでは、明日の、あ、もう今日か。今日の例会で会いましょう。
就活が終わる気配のない曽我部でした。
【活動日】4月9日
【記録者】山本
【参加人数】6人
【活動場所】図書館第5グループ閲覧室
【時間】6時~

今となってはこんばんはというべき時間帯ですが、僕は今起きました。
徹夜するといけませんね。
生活リズムが崩れます。


この日は、一回生の子も一人来てくれました。
本当にありがたい限りです。

さて、早速合評の内容に入っていこうと思います。
今回の合評は、『party』でした。

・全体的に書こうとしている内容は面白い。
僕個人的にも非常に好みなので続編を読むのが楽しみです。

・前半に色々と詰め込みすぎて、出だしが分かりにくい。
特にページとしては一枚目。前半に色々と情報を出しすぎても読者は追いついてこない

・メールの部分が長すぎる。又、メールらしくない使われ方がされている。
具体的には、メールだと文章だから何個も一気に質問したりとか出来るのに、全くされていないなど。

・後半のシバサキと玲子の会話シーンに違和感がある。
「戦いにはヒロインが必要なのです」以降、普通に考えれば玲子が引いてしまうような話をして説得しようとしているため、読者からみて、会話そのものに違和感を感じてしまう。
展開上、説得するだけの話である以上もう少し説得的な話であるべき。

・最後の一ページがとても分かりにくい。
待てるは勝利か死か、という表現そのものが分からない。
会話の意味そのものが汲み取れない

といったような話が合評で出てきました。
他にも、登場人物がありえない、筆者と違う性別を主人公にすえるのは難しいなどという話も出ていました。



さて、上記のように合評で出た意見は比較的筆者に対して辛辣なものが多かったように感じます。僕自身も批判を結構したと記憶してます。
しかしながら、常に褒め続けるとかそういうものはそもそもの目的を見失っていることになります。結局のところ、褒めることと批判することがバランスよく出来ていると一番いいのでしょうけれど中々それは難しいことだと思います。

なんだかんだで僕も上級生になってしまったので、このへんのバランスとかをいかに上手く言えるようになるかを意識して頑張っていけたらなと思いました。



以上、山本でした。
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