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毎回の活動を、当日参加した会員が交代で記録。
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【日時】 6月11日(水)
【場所】 図書館3階第3グループ閲覧室
【人数】 4人
【内容】 『刈り取られたもの』合評


 今回、日本文学専攻の2回生の方が見学に来てくれました。しかしこういう時に限って参加人数4人という最近では稀に見る少なさ、見学に来てくれた方には大変申し訳なく思います。前会長も言っていましたが「うちのポテンシャルはこんなもんじゃない」ので(笑)、これに懲りずまた是非来てもらいたいものです。
さて、今回は一回生のH君(イニシャルの方が無難らしいので)の処女作、『刈り取られたもの』の合評をしました。以下、合評で出た意見です。

・テーマに対し意欲的。
・とても「小説的」に出来ている。
・強い単語に頼っているのではないか。
・作者自身の言葉というよりは既存の作家の言葉で書かれている気がする。
・文体と「僕」の個性が一致していない。
・漢字表記を多用しすぎではないか。
・地の文の脈絡を意識したほうがよい。
・もう少し具体的にしたほうが良い箇所もある。
・良い意味で分かり易い。
・最後の一文は不要ではないか。
               などなど…


 中々辛辣な意見も出ましたが、それもこの作品、作者への期待度の強さを表すものだと思います。いや、これはすごく個人的な感想ですが、僕はこういう作品大好きです(笑)。こういう志を持った作者も大好きです(笑)。「こういう」とはどういうことかと言えば、文学をあくまでツールとして位置づけていること、そして表現・主張に重きを置いているところです。これは21世紀の今日から見れば時代に逆行していると言わざるを得ませんが、そこに泥臭くしがみついてこそ若者でしょう。H君には時代の潮流に流されず、どんどんこの路線を突き詰めて欲しいと密かに願っています(笑)。
 

正直に言うとH君の若々しさが少し羨ましくもある会長・多路間でした。
 



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【活動日6月6日金曜日
【記録者】ちとー
【時間】18時から20時まで
【場所】図書館グループ閲覧室
【参加した人数】8人


8人の参加者のうち4人が文学部哲学専攻でした。
彼らは我がサークルの一大勢力ですね(経営学部は増えないの……?)


さて、昨日の活動の内容は……
まず、前回に引き続きMさんの作品を合評しました。
感想として、
・(年齢・時・世界観などを考えると)戸惑ってしまう言葉遣いが多かった。
・既存のファンタジーを読んでいないと分からない部分がある。
・あらすじのような感じがする
・作品をいくつかに分けても成り立つほどたくさんの要素がつまっていたので、それぞれ補強していけばよくなるのでは?
といったものがありました。

その後は、新入会員のI君が小説を持参していたので、それを読みました。
……その小説は主人公が「畳のささくれ」について考えをめぐらすという、ハードボイルド至上主義者(にいつからかなっていた)私にとってはかなり風変わりなものでした。
他のみんなにとってもそれは同じだったと思います。
だって、ねぇ? ささくれを見ながら「神」とか「死」とかについて考えてるんですよ?
いいから学校行けよ、みたいな(笑)

でも、こういうやりかたもあるんだなぁ、と感心。
それにしても、どういう意図があったんだろう。
気になるー。


2つの小説を見ていると「敷居の高さ」という問題について考えさせられた。
Mさんの小説は、ある一定の世界観を持っていた。
それを理解することで、はじめて作品に入り込むことができる。
一方I君の小説は、畳を知っている人ならば誰でも読むことができるものだった。

どちらが良い、悪いという問題ではない。
ただ、ジャンル特有の約束事のようなものが存在する小説の場合、その扱いを間違えると読者の幅や解釈をひどく狭いものにしてしまう可能性もある。
うーん、難しい。



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月イチ文庫の候補を載せて起きます。
俺は読んでるわけではないのでさっぱりなのですが、興味を持った方がいればぜひ。
もちろん候補以外の作品もアリです。新入会員の方もぜひ。

3月
「こころ残り」 阿刀田高
「人生ベストテン」 角田光代
「死せる湖」 瀬戸内寂聴
「夢のような幸福」 三浦しをん
「古道具 中野商店」 川上弘美
「ガール ミーツ ボーイ」 野中柊
「狂気の愛」  ブルトン


6月
「夏の吐息」 小池真理子
「浄土」  町田康
「ニート」  絲山 秋子
「スープ・オペラ」 阿川佐和子
「シシリエンヌ」 嶽本野ばら
「ひなた」  吉田修一


よくワカンネ。やっぱみんな自分で選ぼうよ。
ちなみに
2月は米澤穂信「犬はどこだ」
4月は小林多喜二「蟹工船・党生活者」
5月は古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」
です。

……ところで、多喜二のは4月発売の新装版なんだっけ?
【活動日】6月4日(水)
【記録者】いくた真一
【時間】18:00~20:00
【場所】図書館第三グループ閲覧室
【参加した人数】7人

Hello!
……いえ、別に変になったわけじゃありません。この日誌を見られる方が朝昼夜、いつ見られてもいいように上の挨拶にしてみたのですが…… 別に「こんにちわ」でいいじゃん、と言われました。確かにそのとおりです。

というわけで、本日はいくたが今日6月4日の活動報告をさせていただきます。
【活動内容】
本日は先週から活動に参加してくださっているMさんの小説を合評させていただきました。
先週のはたさんの日誌に登場された、女性の方です。

現代ファンタジー風という、現会員の書くものとは多少毛色の違う作品ということで、さまざまな意見が出されました。いわく、
・幻想的である
・素材はいいのだが、それを活かしきれていない
・もう少し長くてもいいのではないか
・一人称風三人称である
・漢字とひらがな、カタカナの使い方が独特である
・ファンタジーにするならもう少し世界を作りこんだほうがいいのでは
……などなど。

ファンタジーを書くのはとても難しいことだと思います。世界を作り出すところからはじめるのですから。
でも、それを乗り越えて本格ファンタジーを書く会員が出たら、それはとてもすごいことだと思うのです。

……なんだかとても眠いです。年でしょうか。
では、本日はこれで失礼します。いくたでした。
「モネは単なる眼にすぎない。 しかし、なんという眼だ」                           
                                                                            ボードレール

 【日時】5月30日 6時限
【場所】図書館第3グループ閲覧室
【参加人数】6人
【内容】映像の文章化  


今回も前回に引き続き、映像を見てそれを文章に起こす作業をしました。いやしかし、皆さんの独創的な発想には驚かされましたね。今回新しく書いてくれたのは高瀬さん・吉田さんの二人だけでしたが、その二人の作品を以下に紹介します。

 [高瀬さん] 
・ 情景描写という視覚に訴える文章にもかかわらず、眼を塞ぎ、聴覚を頼りに情景を読者にイメージさせるという発想が面白い。
・ 語り手がリアルに設定されており、作品の世界に読者が没入しやすい。 
[吉田さん] 
・ 途中に韻文的な文句が挿入されるなど、リズムを意識した非常に読みやすい文章。
・ 反戦や戦争に対する無自覚を非難するメッセージが籠められている。 

二人の作品はまた水曜日に持っていくので、まだ読んでいない人は是非読んで、感想等を伝えてあげてください。 さて、2回に渡って行ったこの<映像の文章化>。いかがでしたか?一応企画者として簡単に総括してみたいと思います。 
そもそも企画側の意図としては、三人称(またはそれに準ずる形)の視点から状況を説明的に描写してみて、その文章が冗長に、読みにくくならないよう練習する、というものでしたが……皆さん大いに予想を裏切ってくれましたね(笑)。皆さんのほとんど語り手を設定し、その人物の心象を通して情景を表現したのは驚きでした。中には人間以外の語り手を設定した人もいましたっけ(笑)。これは何故だろうと例会でもいろいろ議論が交わされましたが、やはり三人称の書きづらさと、情景描写の意味合いに原因があるのじゃないかと思います。三人称の特性として、客観性というのが挙げられます。しかし、作家という一個人が書いている以上、そこに純粋な客観性を盛り込むのは非常に困難な作業です。ここでようやく冒頭のエピグラフに話がつながるのですが、これはフランス印象派を代表する画家モネを評したボードレールの言葉です(なにぶん浅学な僕のぺダントリーなので話半分に聞いてください)。この言葉の意味するところは、それまで絵というものは画家の見たものを画家の感覚・感性(ある場合には主義・主張)を通して表現されたものでしたが、モネ以降の印象派の画家達は見たものを見たままに、誇張や省略をせず、まさしく一個の眼としての機能を果たしていた、ということです。これは媒体が絵画であろうと文章であろうと共通する客観性の極地ではないでしょうか。モネが成し遂げたことを文章でするには根底を覆すようなパラダイム転換が求められますが、もし成し遂げた暁には、きっとノーベル文学賞がもらえますよ(笑)。 
 さてこれとは逆に、そもそも客観的な情景描写なんて現代には必要ないのではないか、という意見も出ました。客観性とはある意味普遍性・共通性とも類する言葉だと思いますが、それぞれ個別の世界を持ち、それが賛美される昨今、人々の共通の認識としての客観性は意味を失い始めているのではないでしょうか。ケータイ小説に情景描写がないのもこの辺の理由(もちろん筆力の問題は大いにありますが)からじゃないかと思います。だからといって情景描写を書かなくていいかといえばそうではありませんが、社会のニーズを敏感に読み取ることは書き手として非常に重要なことです。
まぁなんやかやでいろいろな意見・発想が出て大変面白い企画(幾分怪我の功名的な嫌いはありますが笑)となりました。また第二第三の企画も考えて行きたいので、皆さん意見があればどしどし仰ってくださいね。何だか滔々とあることないこと喋ったような気がしますがこの辺で。担当は多路間でした。 

追記
この文章を書き始めたのは先週の金曜深夜からでしたが、諸事情により本日ようやく更新できました。大幅に更新が遅れたことをお詫びします。

【活動日】5月28日
【記録者】はた
【時間】18時から
【場所】図書館グループ閲覧室
【参加した人数】7人

 こんばんは、珍しくサークルへの出席率が良い(当社比)はたです。
 今月は一ヶ月に二回も出ました。がんばりました。
 ・・・がんばってるうちに入らないですね。

 そういえば先週ムラマツさんが着てきたという斬新な色のシャツにネクタイは、多路間さんからのプレゼントだったみたいです。仲良しですね。聞き違いだったらすみません。

【活動内容】

 今回は、「映像を観て、その情報を文章にする」という珍しい取り組みが行われました。
 
 とある紛争地帯で、街中で戦車(装甲車もあったみたいです)がバキュンして、人々が戦車にバキュンするという内容でした。私は語彙が可哀想な子なので上手く説明できませんが、簡単にいうとそんな感じです。
 
 もっと詳しい内容を知りたいという方は、こちらで詳細が見れると思います。今回はあくまで映像の一部分を使っただけなので、詳細自体はあまり活動内容自体に関係はないですけど。
 
 その短い1シーンを観て、そこから文章を起こすということをその場の全員で行いました。
 普段は読み専の私も、その場の雰囲気に押し負けてなんか書きましたが、ごめんコレ無理。むずいむずい。普段小説書いてる人って偉いですね。 
 
 で、大体所要時間30分くらいで出来上がったものを皆で回し読みしました。
 
  緻密な情景描写を行ったもの、切り口を変えた視点から描いたもの、詩のように書かれたもの、などなど。
 同じ画像を見たにも関わらず、全員がそれぞれに違う雰囲気を持つ作品になっていました。
 視点をどこにもってくるか、語り口は一人称か三人称か、表現は、などなどまさに十人十色。
  
 そして特に何も恣意性がない画像のはずなのに、何故か出来上がったものにはテーマが出てくるという、非常に文芸創作サークルらしい展開になってたんじゃないかと思います。
 珍しい取り組みでしたが、面白いと好評でした。
 こういった新しいことに取り組んでいくから、例会がより刺激的なものになっていくんでしょうね。


 あ、それと今回は新しく文学部の方が見学に来られました。 女性でした! 
 
 か、勘違いしないでよねっ、別に喜んでなんkイヤッホウ!(ツンデレに挑戦してみたけど無理でした)
 色白の綺麗な方でした。創作もされているそうなので、また色々と楽しみが増えます。
 
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 ちなみに、このブログの趣旨は
 ・毎回の活動内容を記録する(記録)
 ・活動に参加できなかった会員に活動内容を伝える(報告)
 ・このサークルの活動内容を会員以外の一般の人に伝える(広報)
 であって(ですよね?)、間違っても女の子を重点的に勧誘するとか、女の子を優遇するとか、そういう目的はありませんので誤解しないでください。

 もし万が一そういった偏りが見えた場合は、何らかの幻視もしくは記録者の全面的な責任であって、実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。

 

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