毎回の活動を、当日参加した会員が交代で記録。
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活動日】5/11(月)
【記録者】林
【時間】18:00~20:00
【場所】図書館第6グループ閲覧室
【参加した人数】3人
すっかりわすれていました。すみません
「懐かしき田舎への林道」茂里安
・文体について
→二十代前後の主人公の独白としてはあまりにも老成している。
(筆者からは年老いた主人公の独白であるというあとがきも)
→普通の文体で書いてはいけない意味が感じられない。
→雰囲気小説になってしまってはいないか。
・内容について
→主人公の故郷に対する「懐かしさ」が弱すぎる気がする。
→単に都会が嫌いなだけで故郷に帰ろうというのは安直。
→弟と主人公の人間関係しか書かれていない
→リアリティーが欠如している
「故郷」S君
・内容について
→主人公の他者に対する態度に疑問を感じる。
→あまりにも他人の様子に飲まれすぎてはいないか?
→小説の筋として主張として真ん中にあるものが見えてこない。
→主人公の葛藤が見えてこない
→何をテーマとして(小説の軸として)押し出したいのかが分からない。
・その他
→最後の京都弁の件は不自然
だいたい以上のような内容でした。
僕がもたもたしていたせいですでに立ペンとの合同合評会が始まっています。
みなさんがんばっていきましょう!
【記録者】林
【時間】18:00~20:00
【場所】図書館第6グループ閲覧室
【参加した人数】3人
すっかりわすれていました。すみません
「懐かしき田舎への林道」茂里安
・文体について
→二十代前後の主人公の独白としてはあまりにも老成している。
(筆者からは年老いた主人公の独白であるというあとがきも)
→普通の文体で書いてはいけない意味が感じられない。
→雰囲気小説になってしまってはいないか。
・内容について
→主人公の故郷に対する「懐かしさ」が弱すぎる気がする。
→単に都会が嫌いなだけで故郷に帰ろうというのは安直。
→弟と主人公の人間関係しか書かれていない
→リアリティーが欠如している
「故郷」S君
・内容について
→主人公の他者に対する態度に疑問を感じる。
→あまりにも他人の様子に飲まれすぎてはいないか?
→小説の筋として主張として真ん中にあるものが見えてこない。
→主人公の葛藤が見えてこない
→何をテーマとして(小説の軸として)押し出したいのかが分からない。
・その他
→最後の京都弁の件は不自然
だいたい以上のような内容でした。
僕がもたもたしていたせいですでに立ペンとの合同合評会が始まっています。
みなさんがんばっていきましょう!
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【活動日】5/8(金)
【記録者】曽我部
【時間】18:00~20:00
【場所】図書館第6グループ閲覧室
【参加した人数】6人
更新が遅くなりました。
ゴールデンウィーク明け最初の例会でした。
新入生の斎藤くんの『故郷』と茂里安『懐かしき田舎への林道』の合評をしました。
斎藤くん『故郷』
・随筆的、作文的。
・(よくも悪くも)人物が見え易く、作者の体験を書いているように見える。
・処女作ということだが、すらーっと文章が書けている。
・何をテーマとして押し出そうとしているのかが分かりにくい。
・京都弁が書かれている部分があるが、大阪弁では?
・小説は読み手がいるのだということをもう少し意識するといいと思う。
・京都に対する皮肉と捉えられる部分もある。
・主人公が人間的に書けている。
茂里安『懐かしき田舎への林道』
・文体「ですます」体の語り口調について
・人間性が見えない、過剰にかしこまっている、年齢相応でない。
・目的がわからない、誰に対しての語りなのか。
・あえて「ですます」を使うなら使うなりにもっと遊べる部分があるのではないか。
・土地の描写は多いが生活感がない。
・意味の強い言葉を多用した表現が多く、典型的なイメージに陥ってしまっている部分がある。
また、ある特定の土地を書く時に、どうしたらその土地「独特」を書くことができるのかについても話が盛り上がりました。
最近合評している「土地」をテーマにした会員の作品で多いのが、土地の描写はしているものの、地名をどこか別のところに入れ替えても違和感なく読めてしまいそうなもの、です。
とはいえ作品の主題が「土地」そのものでない場合に、その土地の独特性をさりげなく書くのは難しいかと思います。
方言を出す、特産物や名産品を出す等、方法はあります。作品の雰囲気や流れに合わせてそれらを上手く使えるようになりたいです。
今日は作品を出してくれた齋藤くんを合わせて2人、新入生が見学に来てくれていました。
すっかり2回生になった副会長が頑張って素敵にまとめてくれていました。ありがとう。
そろそろ新歓コンパもしたいですね。
【記録者】曽我部
【時間】18:00~20:00
【場所】図書館第6グループ閲覧室
【参加した人数】6人
更新が遅くなりました。
ゴールデンウィーク明け最初の例会でした。
新入生の斎藤くんの『故郷』と茂里安『懐かしき田舎への林道』の合評をしました。
斎藤くん『故郷』
・随筆的、作文的。
・(よくも悪くも)人物が見え易く、作者の体験を書いているように見える。
・処女作ということだが、すらーっと文章が書けている。
・何をテーマとして押し出そうとしているのかが分かりにくい。
・京都弁が書かれている部分があるが、大阪弁では?
・小説は読み手がいるのだということをもう少し意識するといいと思う。
・京都に対する皮肉と捉えられる部分もある。
・主人公が人間的に書けている。
茂里安『懐かしき田舎への林道』
・文体「ですます」体の語り口調について
・人間性が見えない、過剰にかしこまっている、年齢相応でない。
・目的がわからない、誰に対しての語りなのか。
・あえて「ですます」を使うなら使うなりにもっと遊べる部分があるのではないか。
・土地の描写は多いが生活感がない。
・意味の強い言葉を多用した表現が多く、典型的なイメージに陥ってしまっている部分がある。
また、ある特定の土地を書く時に、どうしたらその土地「独特」を書くことができるのかについても話が盛り上がりました。
最近合評している「土地」をテーマにした会員の作品で多いのが、土地の描写はしているものの、地名をどこか別のところに入れ替えても違和感なく読めてしまいそうなもの、です。
とはいえ作品の主題が「土地」そのものでない場合に、その土地の独特性をさりげなく書くのは難しいかと思います。
方言を出す、特産物や名産品を出す等、方法はあります。作品の雰囲気や流れに合わせてそれらを上手く使えるようになりたいです。
今日は作品を出してくれた齋藤くんを合わせて2人、新入生が見学に来てくれていました。
すっかり2回生になった副会長が頑張って素敵にまとめてくれていました。ありがとう。
そろそろ新歓コンパもしたいですね。
【活動日】5/1(金)
【記録者】いくた真一
【時間】18:00~19:30
【場所】図書館第3グループ閲覧室
【参加した人数】5人
前回に引き続き、田島翔「帰去来(仮)」智東与志文「受験期のこと」田辺次郎「西国の火事」の三作品を合評しました。
「受験期のこと」
・小説の一場面として見ると悪くない作品だと思う
・札幌という町の情景はあまり浮かばない
・主人公がその町についてどう思っているのかを入れるといい?
・固有名詞を並べるのはどうか
・書き手のイメージを想起する点では固有名詞を入れるのはよい
・町の風景は、ストーリーと絡めなければ書きにくいかも
「西国の火事」
・主人公を弁護すべき点がないので、最後のテーマが浮いている
・虚構か実在の伝承かわかりにくいのが逆によい
・主人公視点にすればテーマを書けたと思う
「帰去来」
・事故の内容が農業にちなんだものだったのはよかった。
・主人公が生活の急変にもかかわらず無感動すぎるのでは
・息子は現代人の象徴 と見ることもできる?
・親父の最後の台詞はややテーマを説明している感じがするかも
・その後主人公がどうなったか のエピソードがほしいかも
などなど。
前回の合評と同じような意見も数多く出ました。
最近合評の人数が少なくて寂しいですが、作品はたくさん出ているようでよかったです。
この後テーマ小説「雨」など〆切が続きますが、皆さん体調に気をつけて頑張りましょう。
【記録者】いくた真一
【時間】18:00~19:30
【場所】図書館第3グループ閲覧室
【参加した人数】5人
前回に引き続き、田島翔「帰去来(仮)」智東与志文「受験期のこと」田辺次郎「西国の火事」の三作品を合評しました。
「受験期のこと」
・小説の一場面として見ると悪くない作品だと思う
・札幌という町の情景はあまり浮かばない
・主人公がその町についてどう思っているのかを入れるといい?
・固有名詞を並べるのはどうか
・書き手のイメージを想起する点では固有名詞を入れるのはよい
・町の風景は、ストーリーと絡めなければ書きにくいかも
「西国の火事」
・主人公を弁護すべき点がないので、最後のテーマが浮いている
・虚構か実在の伝承かわかりにくいのが逆によい
・主人公視点にすればテーマを書けたと思う
「帰去来」
・事故の内容が農業にちなんだものだったのはよかった。
・主人公が生活の急変にもかかわらず無感動すぎるのでは
・息子は現代人の象徴 と見ることもできる?
・親父の最後の台詞はややテーマを説明している感じがするかも
・その後主人公がどうなったか のエピソードがほしいかも
などなど。
前回の合評と同じような意見も数多く出ました。
最近合評の人数が少なくて寂しいですが、作品はたくさん出ているようでよかったです。
この後テーマ小説「雨」など〆切が続きますが、皆さん体調に気をつけて頑張りましょう。
【活動日】4月27日
【記録者】一由
【時間】六時から七時半
【場所】第六グループ閲覧室
【参加人数】4人
今回は田島さんの「帰去来(仮)」と田辺さんの「西国の火事」を合評しました。
「帰去来(仮)」について
・母が死んだという事実が「主人公の帰るところがない」と浮き彫りにしている。
・「墓穴」という語から、沢木耕太郎の「血の味」を連想した。→親殺しの話
・父の実家に連れてきたのは、子に新しい世界を与えるという意味にしてもいいのでは。
・作中最後で父が呻くセリフは暗に息子に対し、「お前に帰る場所はない」といっているようだ。→子のためでなく自分自身のために父は帰ってきた。
・しなの16号は上りでは。
・全体として読みやすい。
・生活臭がある。
・父親の描き方は、典型的なものでないだけ描きにくい。
「西国の火事」
・文章が長く、改行したほうが読みやすくなるのでは。
・「語り」の時間が分かりにくい。
・語り手の回想というより、神の視点。
・最後の文は、読者に考えることを強制している。→文学の虚構の部分が生かされない。
・蔵六は実在の人か?
・蔵六の感情的なところに物語の魅力がある。
・伝承か?
・萩の街の景色・生活感が見えてこない。
といった内容でした。
最近は暑くなったかと思えば、寒くなったりのよく分からない春模様が発揮されていますが、皆さん体調に気をつけましょう。(僕はばっちり風邪をひきました。)
【記録者】一由
【時間】六時から七時半
【場所】第六グループ閲覧室
【参加人数】4人
今回は田島さんの「帰去来(仮)」と田辺さんの「西国の火事」を合評しました。
「帰去来(仮)」について
・母が死んだという事実が「主人公の帰るところがない」と浮き彫りにしている。
・「墓穴」という語から、沢木耕太郎の「血の味」を連想した。→親殺しの話
・父の実家に連れてきたのは、子に新しい世界を与えるという意味にしてもいいのでは。
・作中最後で父が呻くセリフは暗に息子に対し、「お前に帰る場所はない」といっているようだ。→子のためでなく自分自身のために父は帰ってきた。
・しなの16号は上りでは。
・全体として読みやすい。
・生活臭がある。
・父親の描き方は、典型的なものでないだけ描きにくい。
「西国の火事」
・文章が長く、改行したほうが読みやすくなるのでは。
・「語り」の時間が分かりにくい。
・語り手の回想というより、神の視点。
・最後の文は、読者に考えることを強制している。→文学の虚構の部分が生かされない。
・蔵六は実在の人か?
・蔵六の感情的なところに物語の魅力がある。
・伝承か?
・萩の街の景色・生活感が見えてこない。
といった内容でした。
最近は暑くなったかと思えば、寒くなったりのよく分からない春模様が発揮されていますが、皆さん体調に気をつけましょう。(僕はばっちり風邪をひきました。)
【活動日】4月24日
【記録者】林
【時間】6時~8時
【場所】図書館第四グループ閲覧室
【参加人数】5人
今回は智東氏の「受験期のこと」の合評を行いました。
「土地」に関わって
・固有名詞を用いることで土地に関する描写を行っている
→土地らしさが表れているといえるのか?
→他の土地で入れ替えても違和感がなさそう
→生活感がしない
・羊という動物は土地の独自性が出ていていい
主人公の印象・会話について
・高校生にしては大人びている
・冗談でいうことじゃない会話がある
→不思議でこれはこれでいいという意見も
全体的に
・村上春樹っぽい
・文章が区切ってあって読みやすい
・何で予備校に行くことにしたの?
今回のテーマが「土地縛り(出身地、もしくは京都)」ということで、やはり土地に関わった意見が多く出ました。
やはり固有名詞(駅名等)は出したくなりますが、それだけでは土地の独自性を読者に伝えるのは難しいようです。
また、土地の「歩き方」についても話題に上がりました。今回の主人公は予備校をさぼる「暇つぶし」としてフラフラ街を歩くというスタンスでしたが、生活する人間でしか分からない歩き方や風景を描くことによって、小説に「生活臭」が出てくるのではないか、という話です。
テーマ小説「雨」もありますが皆さん頑張りましょう。
【記録者】林
【時間】6時~8時
【場所】図書館第四グループ閲覧室
【参加人数】5人
今回は智東氏の「受験期のこと」の合評を行いました。
「土地」に関わって
・固有名詞を用いることで土地に関する描写を行っている
→土地らしさが表れているといえるのか?
→他の土地で入れ替えても違和感がなさそう
→生活感がしない
・羊という動物は土地の独自性が出ていていい
主人公の印象・会話について
・高校生にしては大人びている
・冗談でいうことじゃない会話がある
→不思議でこれはこれでいいという意見も
全体的に
・村上春樹っぽい
・文章が区切ってあって読みやすい
・何で予備校に行くことにしたの?
今回のテーマが「土地縛り(出身地、もしくは京都)」ということで、やはり土地に関わった意見が多く出ました。
やはり固有名詞(駅名等)は出したくなりますが、それだけでは土地の独自性を読者に伝えるのは難しいようです。
また、土地の「歩き方」についても話題に上がりました。今回の主人公は予備校をさぼる「暇つぶし」としてフラフラ街を歩くというスタンスでしたが、生活する人間でしか分からない歩き方や風景を描くことによって、小説に「生活臭」が出てくるのではないか、という話です。
テーマ小説「雨」もありますが皆さん頑張りましょう。