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毎回の活動を、当日参加した会員が交代で記録。
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だいぶ更新が遅れてしまい、すいません。やろう、やろうとは思っていたのですが。

【活動日】六月二十九日
【記録者】いちよし
【時間】六時から七時
【場所】図書館第六グループ閲覧室
【参加人数】六人

小柳優斗さんの「魃(ばつ)」を合評しました。

・漢字で読みづらい。→登場人物が一人も読めず、作品に入り込めない。
・話の内容が面白い。→作者の特徴とも言える説教臭さがなかった。
・「ばつ」が回想した後に、何も変化が訪れない。
・名詞で物語を進めている感じがある。
・「ばつ」の身体的特徴を書いている部分があるが、肝心な性別が分からない。
・戦闘シーンの動きを想像しやすい。→ファンタジーはイメージをしながら読むもの?
・親と子の考え方の違いの部分を深く掘り下げるのもおもしろいかも。
・内容や漢字の読みづらさは、読む人を規定する。→果たしていいのか、悪いのか。

この作者さんの作品が出るといつも話題になるのが、「よみやすさ」についてです。びっしりとしていて行間がなかったり、漢字が難しかったり。
あと「ばつ」の特徴を細かく書いていても肝心な性別が分からないという意見が出ました。この物語では汚れで天に帰れなくなるのですが、そこにジェンダーについての問題が関わってくるかもしれません。その後に出てくる「女神」という一単語だけで女性それも神ということを説明しているのはどうか。前に出てくる「ばつ」の描写に意味はあるのか。

この作品は「山海経」という漢詩文?を訳したものだそうです。作品の内容には手を加えていないそうです。

これは書けといわれているので書きますが、夏休み増刊号の機関誌の締め切りまであと四十日となりました。超長編でも超短編でも、はたまた詩でも良いということらしいです!「ふっ、しょせん詩なんて」と斜に構えてるそこのあなた!これを機会に作ってみるというのもまた一興ではありませんか。新たな才能が光るやも。

さて初夏のさわやかな涼しさはどこへ行ってしまったのか、毎日三十度に迫る猛暑です。みなさんは夏休みに向け、計画を立てているでしょうか?僕は皆無です。あ、合宿楽しみです!
なんかここまで書いていて、うまくまとまらないなあと切に感じます。
肉を食して夏を乗り切れ!この夏の僕のキャッチコピーです。
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今日はPCを持ち込んでリアルタイム更新だ! と意気込んでましたが、さっきまでネットにつながらず四苦八苦してました。どうでもいいですね。

【活動日】6/26(金)
【記録者】いくた真一
【時間】18:00~19:15
【場所】図書館第5グループ閲覧室
【参加した人数】7人

茂里安「ジャグリングボールは晴天に弾む(前)」の合評を行いました。

・説明しないのにキャラクターが立っている
・主人公がぼーっとしてるときの描写がうまい
・主人公はなんの仕事をしている人?
・風景の描写も多くてわかりやすい
・言葉の選び方が時々かたい
・ときどき流れに違和感がある(馴れなれしすぎる?)
・比喩表現が多いから文体を軽くしたほうがいい
・この土地は田舎か?都会か?
・注目されたいけど集団の大道芸人⇔集団でいるサラリーマンの対比
・文章のタイトルがいい
・グラスが割れる音は弾む音なのか?
・人物の特徴を入れることでイメージしやすくなっている
などの意見が出ました。

前後編ということで、さわり程度の作品でしたが、上手くなってるな、ということが伝わってきました。
後編も月曜日に出される予定ということで、期待されますね。
自分自身もそろそろ原稿を出さなければということで、頑張ろうと思わされる作品でした。

あと、〆切その他が決まりました。詳細はメーリングリストで流れてくると思います。多分。

以上です。
【活動日】6/19(金)
【記録者】林
【時間】18:00~19:30
【場所】図書館会議室(3)
【参加した人数】7人

水沢暮氏の『追悼』の合評を行いました。

・文章・文体について
 →全体的に読みやすい。しかし、読みやすいだけに序盤に物足りなさ
 →特に序盤はもっとおかずがあってもよかったのでは?
・内容について
 →一見関係ない話でもテーマと小説の構図が噛み合っている。
 →死んだ人間に対する〝嫉妬〟には疑
 →葬式の描写や主人公の高木に対する独白の部分に行き過ぎた感じがある。
 →「葬式」と「社会」をつなげることもできたのでは?
  →葬式をもっと大きく描くべきだった。
 →不道徳な状態から道徳的な結末に転換する姿勢がいい。
  →純粋に前向きな結末なのか?唐突であるといった意見も。
 →書き方が雑。もう少しボカして書く方法もあった。
 →見えるか、見えないかという問題についての不足が否めない。
・その他
 →洋子は章の致命的な発言に対してどう反応したのか。
 →洋子の性格と発言行動の不一致。
 →洋子が化粧をしていることに関する件はよかった。
 →〝〟←コレ(名前わかりませんでした><)は不要か?

 今回の合評は前回と比べて内容に関する議論が多かったように感じました。作者としては急いで書いた小説にも関わらず、読んで欲しいと感じていた部分を重点的に議論していただいてうれしい限りです。
 まだ再考の余地がある部分が多いと思うのでそれまでにもっと推敲を練りたいと思います。

 日曜日は花村萬月先生の講演会が花園大学であり、我らが会長をはじめ文創からもちょいちょい参加する人が見られました。僕はサインとか貰っちゃうなんてちょっとミーハーなことしちゃいました><
 結構厳しいお話も多かったですが、全体的にすごくためになりました。いやー、やっぱりプロは違うなと。やっぱり締切なんかでうろたえてるようじゃまだまだなんだと思います。小説を書いていたら熱中しちゃっていつの間にか徹夜してて、締切なんて守る気がなくても守っちゃうみたいな、そんな小説が湧き出てくるような書き手にならなければ先は遠いんだとしみじみ感じました。
 他にもいろいろ書きたいことはありますが僕が書いていいのかよく分んないのでこのくらいでやめておきます。調子に乗ってすみません。

 ではこのくらいで以上です。
【活動日】6/15(月)
【記録者】木林 黒白
【時間】18:00~19:30
【場所】図書館会議室(5)
【参加した人数】8人


梅雨ですね。あまり雨降りませんね。
過ごしやすい梅雨ってかえって不気味。

お久しぶりの木林です。帰ってきました。

本日は
『追悼』水沢暮
の合評でした。



以下出た意見。

・登場人物に年相応のガキ臭さが感じられて良い
・会話文が読みやすくなった
・葬式で悲しんでいる人がいない?
・タイトルには再考の余地がある
・主人公の人間関係の描写が希薄
・「””」の使用は強調過剰か?
・章が洋子からメールをもらったときの反応が淡々としすぎ
・今どきの女子高生はメールにタイトルをつけるか?
・メールタイトルの「!」は狙いすぎ
・洋子の性格をもう少し行動などの描写で説明した方がいい
・細かい修正数点(助詞など


今回の作品は体調が悪い中、徹夜で仕上げたそうで、頭が下がる思いです。まあそのためか、所々に誤字があったり、書き足らない内容があったりで、まだまだ未完成の状態だったと思います。また完成した作品を読んでみれば新たな感想が出できそうですね。

今回の作品は彼の実際の体験に基づいているのだそうで、それ故に心情表現のリアリティには目を引くものがありました。
上に出た意見の他にも、「自分の体験とリンクして内容に実感が持てた」というものが出たんですが、これもそのリアリティにより引き出された意見だと考えられます。

自分の体験をそっくりそのまま参考にする、というのは大味ではあるけど、作品にリアリティを出すにはとても有効な方法であると思います。

読者の体験に語りかけるようなリアリティというのは、「惹きつける力」を生み出すような気がします。
テーマへの誘導など 色んな場面でこの力を使ってみたら面白いですね。


今日は野球組に火が点いて、消火するのがめんどくさかったです。
野球ねぇ……。

ではまた。長文失礼しました。
【活動日】2009/06/12 (金)
【記録者】吉田
【時間】18:00~19:00
【場所】グループ閲覧室
【参加した人数】6人
【活動内容】「雨と線香花火」合評
【感想】
 前回に引き続き、「雨と線香花火」の合評です。帰国第一作目のくせに、やたら日本くさいのは、あれですよ、外国に行ったからこそ、より日本の良さが身に沁みてわかったとか、そういうお利口さんな返答では納得してもらえんよねそうよね。
 前回と被る批評は割愛して、私が特に気になったことを並べてみたいと思います。

吉田克己『雨と線香花火』

・会話のテンポがいい
・関西弁はあっているか
・どちらが話しているのかわかりづらかった
・実験的な小説
・唯姉との関係性が不明瞭
・最終的に、二人の関係性に、なんらかの清算をつけたほうがいい
・性格など、行動ではなく言葉で説明しがち
・わざわざ花火を家の中でやる必要性はあるのか?
・ライターは、たとえオイルが切れても、一度点いたら消えないのでは?

 今回の裏のテーマは「プロトタイプをいかに個人的文脈にすり替えるか?」でした。文化的慣習って、外部から見た場合に、なんらかの集合体の構成員に共通して見られる特徴、ってことなんですけど、ミクロレベルで見ると、たくさんの個人的な思い入れの偶然の一致でしかないと考えるんですね。ただ、シェアされうる文化的要因が観察されるよ、っていうだけで、普段生活してて、「ああ、今めっちゃ日本っぽいことしてるわ~」とかいちいち意識してる瞬間って、外国人がカルチャーショックを受ける回数よりも明らかに少ないと思うんです。何が言いたいかというと、普段の生活ってそれだけでおもしろいんじゃないの?ということです。ただ、それをエンターテインメントにするのは非常に難しいわけでして、勉強せなならんなと改めて思いました。鋭いご指摘をたくさんくださってありがとうございました。

 今回の合評は、レアなお二人が久々にいらしてくださってテンションあがりました。ていうか、そんなときこそ日誌を書いていただくべきだったんじゃないかということに、帰りの電車の中で気が付きました。
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