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毎回の活動を、当日参加した会員が交代で記録。
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【活動日】10月23日
【記録者】智東
【時間】18時から1時間半ほど
【場所】図書館グループ学習室
【参加した人数】6人

【活動内容】
どうも、いまだに原稿を提出していない智東です。
この日誌をまとめたらすぐにでも取り掛かろうと思います。
……間にあう……よね?(自分への問いでもある)

今日の活動は昨日と同じ2作品の合評。
昨日と異なる参加メンバーが私だけだったので、普段の例会に比べると私が喋る量が多かったような気がします。


『デイドリーム』に関しては、背景知識を知っていないと結末を理解することができないことが最大の問題のように思われます。
私なんかはわりと刑務所(や拘置所)が登場する小説やドラマなんかをよく見るので「あぁそういうことか」と思い当たることができましたが、できなかった人もいるようで。
もう少し描写の量やヒントを増やす必要があるのかも。

「先のない」人間が過去を求め、次第にその区別がつかなくなっていく、という展開には迫真性があってよかった。
それを「夢」というツールを使って表現することには賛否両論だったが、読者の興味をひくことにはある程度成功していると思われます。(だからこそ、最初にあげた問題はクリアされる必要がある)

(あと、岡崎と駒田のサインがあって、途中で駒田のサインだけなくなるところがいいです。主人公はきっと巨人ファンですね。小ネタですね。私は野球好きで、そして万年フリーエージェントです。著者は横浜ファンのようです)



『その飛行機、ハイジャックにつき』
「キャラクターの面白さ」と「ハイジャック現場の混乱を描写した勢いのある文体」だけで十分に読めるのではないかと思います。
笑えた。ニヤニヤしながら読んだ。
(おかげで私は、また変人扱いだ)
機関誌には毎回一つくらいこういう作品があるべきかもしれません。

終わり方に疑問を持つ会員が数名。
群像劇だと思っていたら途中から焦点が一つに固まって、他のキャラクターに関する描写が少なくなってしまうところです。
まぁ「仕掛け人」が彼らである以上彼らが主役級の活躍をするのはもっともですが、少しもったいない気も。
話に展開させようとする試みと唐突さが紙一重。

「ストーリー」を書くというのは難しいのですね、うん。
私も挑戦したい。


まぁ他にも意見がありましたが、昨日とかぶる部分も多いのでこんなところでやめておこうと思います。
それではまた来週。
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【活動日】2008年10月22日
【記録者】ムラマツ
【時間】18時~20時
【場所】図書館・第3グループ閲覧室
【参加した人数】9人



元会長だった。
ムラマツ、pelo、シバサキ、紫崎塔人(むらさきざきとうと)、世に呼び名は数あれど、とにかく私は元会長だった。
……
ムラマツです。雨でも人けっこう来ました。例会の報告をします。



今日は

杉山研『デイドリーム』
村松翔太『その飛行機、ハイジャックにつき』

の合評をしました。



『デイドリーム』

読者によって解釈の分かれた作品。

なにやら仕事をしている主人公が、とある雑誌に載っていた「好きな内容の夢を見る方法」を実践していくうちに、現実(現在)の描写と夢(過去)の描写を交錯させるように作品は展開、その中で読者はところどころにほのめかされた、主人公の過去の出来事を徐々に知ることとなる――
という趣向の作品。これがハマれば面白い読み物になりうる! という意見も。

ただいかんせん作者の意図したものが、あまり読者に伝わり切ってはいなかったようだ。少なくともこのサークル会員たちの間では。
ある人は、主人公は仕事をクビになって地元に帰ってお姉さんと再開した、と読んだ。またある人は刑務所に入っていた主人公が釈放されて地元に帰って姉と再会した、と読んだ。またまたある人は、すべては起きながらに過去の夢を見続ける主人公が、刑務所内で姉と面会した、と読んだ。そして実は主人公は死刑囚で、過去で姉以外の家族を皆殺しにして独房に服役していて、死刑間際に姉と面会した、と読んだ人はいなかった。

あくまでも、このサークルの間では、ではあるけども。

けれどやはりもう少し読者に歩みよる必要があったのかもしれない。
わかりやすい表現ではなく、ちりばめられた描写を拾い集めることで真相が読めてくるという作品作りは、なにか作者の美学を感じて好感がもてる。どこまで歩み寄るか、どこからは譲れないのかの線引きは、作者に委ねられている。今回の合評で得たみんなの意見が、自分なりの読者との距離感を図る手がかりになれば、このサークルにも価値があると言えるのやも。やも。

バットをぬぐうとか、桑の実で口が赤いとか、嫌な匂いとか、タバコとか、いろいろヒントは出てるんだけどね。
まあ、どうだろう。といった感じ。
読んでない人は読んでください。

付け足し。
夢を題材に扱う小説が、うちのサークルにはわりと多く提出される。
それらは今まで批判点としては、夢ゆえの非現実性が作品の説得力のなさにつながっているんじゃないかという意見があったのだけれど、今回この作品はそういった批判を乗り越えているように見えたのでよいんじゃないかと!
よいんじゃないかと!
思いました。



『その飛行機、ハイジャックにつき』

私の作品。
みなさん読んでくれてありがとうございます。
楽しい小説を書こう! というコンセプトの下に書かれた作品。

合評の様子↓
「エンターテイメントを徹底した面白さがあるよね」
「タイトルなんかいかにもだし」
「あのキャラがいいよ、ほらあのキャビンアテンダント」
「えー、でもかわいそうだったじゃん」
「そうなんだよ好きだけどかわいそうだったんだよー」
「しかもなんか少年に射精されてるよね、あれ」
「うわーこわかったよーこわかったよー」
「いや、僕が面白いと思ったのは描く主体を変えていってるところで」
「一人一人背景をちゃんと書いてるよねー。でもなんかすらっと読めるみたいな」
「長かったけどすぐ読めましたよ」
「あとすげえ笑った」
「ああ、ネズミーカントリーの三木」
「タイアップね」
「走ってきていた、はだしで。とか」
「ゲボ出し過ぎだろ」
「ANAてオイ」
「擬音おもしろいっすよねー。ホイがつんッ!」
「授業中やばかったー」
「下調べもちゃんとしてる?」
「うん」
「9mmパラベラム弾」
「でもハジョウツイはあやしい」
「あとさあ、ポリフォニー的なこととしても読めなくはないんだよね」
「はあ」
「ドストがね。はにやがね」
「ヨーコってナニもんなの?結局さあ」
「キャラ彼女うすいよねー」
「あとラストがありきたりのヒューマニズムっぽくてなんかなー」
「もっと壮大なテーマを描けましたよね」
「えー、感動したのにー」
「最後根岸老人がまったくまともな論理で正治を言い包めてるのがなんだかなー。今更言うか? それを、って感じ」
「ああー。でもさー、私はなんかこんだけたくさんしゃべっておいて本当に言いたいことはサラッとしか言わないところなんか好きなんだよねー」
「ふーん」


あらすじとしては、ある飛行機で狂言ハイジャックを仕掛けて乗客がどう反応するか見て楽しんでやろう、っていうエキセントリックな老人がいまして。まあそれでいろんな人物がてんやわんやに動きまくる、っていう筋です。ストーリーがどうのってよりも文体やスピード感に重点を置きました。なんかそれが伝わったみたいで、書いてよかったです。これからもがんばります!


みんな長いのにちゃんと読んできてくれたみたいで、ありがたいです。
なんかもう理屈じみたり説教くさかったするのはうんざりだったので、このような形になりました。
面白い! 楽しい! で今回は超満足です。

卒論の合間をぬって私は書きましたよ。
みんなも書いてね!
それが裏テーマです。ふふふ。
終わります。
【活動日】10月16日(木)
【時間】18:00~19:00
【場所】図書館第2グループ閲覧室
【参加した人数】6人

杉山です。高校のとき倫理を取っていたはずですがさっぱり忘れました。キルケゴールとか。

今日は高瀬さん「テレビ」、高原さん「武蔵野幻想」の合評。

「テレビ」
 倦怠期の夫婦のお話は使い古されているとか今時このような夫婦が居るのかとかそういう意見も出ました。でもまぁ、そういうテーマでも切り口が違えばまた別の面白さがあるのではないかな、とは思います。
 曰く奥さんの寂しがりやという側面はよく表現されていたのではないかと思います。夫の反省する感情もよく出ていました。構成としては判りやすくすんなりと入っていけるのではないでしょうか。
 終わり方については前回も議論があったようですが、この話の続きは色々と解釈が出来そうです。個人的にはこういうのもアリなんじゃないかなと思いますが、どうなんでしょう。

「武蔵野幻想」
 そもそも小説なのかと言われれば疑問ですが比喩の使い方やひらがなの配分、描写力は流石だなと思います。
 作者以外に東京人が(多分)居ないので、いまいち固有名詞(武蔵野とか井の頭公園とか)がイメージできないとか、東京のイメージをそんな風に語っちゃっていいのだろうかとか思いましたが、自分も東京に住んでいたことなど無いので、何とも言えません。
 後ろ向きを肯定することの是非は少し話に上がりましたが、この辺は作者の信条とか文学の捉え方とかの問題でもあるので突っ込まないでおこうといった話になったと思います。ただ、そういう風な話にすることで受け口を狭くしたり、読み手を選ぶ作品になってしまうことは否めないでしょう。


 いつになく一時間くらいで終わってしまったのでこの程度で。
 来週は作品がどばーっと出る(予定)なのでがんばりましょう。
【活動日】10月15日18時から
【参加した人数】8人
【活動内容】高瀬『テレビ』と高村綾『武蔵野幻想』の合評

曽我部です。
十五夜ですね。満月がきれいです。
今日は哲学専攻の1回生が見学に来てくれました。
最近文創内でじわじわと哲学勢力が伸びてきています。
嬉しい。
というわけで、見学に来てくれた子も一緒に8人で合評をしました。

高瀬『テレビ』の合評
・専業主婦とサラリーマンの夫婦という設定が古い
・専業主婦のさみしさというテーマも古い
・夫のキャラクターが薄い
・わかりやすくて読みやすい
・妻がテレビになってしまうという発想はよい
・これからの夫婦間がどうなるのか分からない終わり方の是非

高村綾『武蔵野幻想』の合評
・個性的な描写が上手い(独特の表現、雰囲気作り)
・描写っていうか語りが上手い
・人物を動かしてほしい
・これは小説なのか
・後ろ向きを肯定してしまっていることの是非
・書かれている「死にいたる病」とキェルケゴールの思想との相違


本日の合評では上のような意見が出ました。
書こうとしている「テーマ」と、それに上手くつながる「設定」の置き方をきちんと考えなければ、と合評の度に思います。
あーいい作品書きたいですね。ほんとに。
機関誌秋号の原稿の最終締め切りも迫っています。
まだ作品提出していない人は頑張って素敵な作品仕上げてください。

【活動日】10月9日(木)
【記録者】いくた真一
【時間】18:00~19:30
【場所】図書館第5グループ閲覧室
【参加した人数】6人

【活動内容】千花「夢魔」、小柳優斗「鉄門海」両作品の合評
【感想】本日は昨日に引き続き、秋号用の二作品の合評を行いました。新しく参加したのが自分だけということもあり、特に目新しい意見は出ませんでしたが、千花さんがプロットを持ってこられていたので、それを読ませていただきました。
執筆前にどのようなプロットを作るかは人それぞれだと思いますが、あまりきっちりプロットを作らない自分にとってはかなり新鮮でした。
他の方の執筆風景というのは、一度は見てみたいものだと思ったり思わなかったりします。

短くてすみません。本日は以上です。
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