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どうも。おひさしぶりです。
木林 黒白(きばやし こくしろう)あらため

木林 紅 黒白(きばやし ほあん こくしろう)です。


晩秋の男が帰ってきましたよー。



さて、本日の例会、
『犬と階段』(高村 綾)
『塵箱』(小柳 優斗)
 
を合評しました。


『犬と階段』。
タイトルは変わるらしい(?)です。

この作品を合評すのは二回目なので、おもに変更点についての意見が出ました。

・堕ちていくイメージ
・「愚か者め……」が何に対して?
・センセイのせりふは要らない?
などなど。


いやあ、しかし高村さんの作品は合評するのは難しいです。汗


『塵箱』。
(まだ見ぬ)新入生の作品。

これも二回目の合評。

しかし、一回目に参加していなかった人も多く、作品全体から意見が出ました。


・作品の時代がわかりにくい。(ほぼ全員から出た意見。一行目の印象では、作品は江戸、明治が舞台になっていると思った、という意見が多かった。
・地震の発生は都合が良すぎるのでは?
・ラストの伏線が前半にほしい
・リアリティの欠如(プラスチックの割れ方など)
・語彙力がある。
・読者を想定した試みはよい(驚かせてやろうという意図
・三人称で偽りをのべるのは良くない?(主人公が塵箱をなぜ嫌っているかについて断定しているがそれが誤り

などなど
最後の「三人称~」については話が広がって、叙述トリックなどの、読者に対する裏切りについての論議へ、『ダヴィンチコード』や、『県庁の星』の例も。


とりあえずこの作品について見習いたいのは、6点目の読者を想定した試みをしているということ。

エンターテイメントにおいて欠かしてはならない姿勢だなぁと思いますね。ここからは、持論も入ってくるのですが、

エンターテイメントと芸術は隣り合うもので、その境界は曖昧で、小説に限らずほとんどの作品は、その境界にあるものだと思います。

エンターテイメントを追求しても、芸術性がまったくないものはないし、逆も同じだと思います。


エンターテイメントとはつまり、読者に楽しんでもらうこと、それこそ読者を驚かせようという試みは、このことを念頭に置いているのでしょう。

芸術性を高めるということは、抽象度が高く、具体的な試みで結果が得られるというものではなく、難しいところはありますが、努力のしようはあります。


人によって、また、スタンスによってエンターテイメント性を重視するか、芸術性を重視するかは異なりますが、件の作者のような姿勢は、常に意識しておきたいものです。
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