毎回の活動を、当日参加した会員が交代で記録。
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いやまぁ、活動日は昨日で桜桃忌は今日だから関係ないっちゃ関係ないのですが。笑
太宰治の眠去から今年で60年。文学を志す者として、この場を借りて彼の死を悼み、偲ばせてもらいます。「心には悩みわずら」い続けた太宰が、安らかに眠っていますように。
【活動日】2008年6月18日水曜日
【記録者】高村
【時間】6限
【場所】図書館3階第3グループ閲覧室
【参加した人数】4人
【活動内容と感想】
「文-BUN-」夏号の発行にむけて、機関紙に載せる原稿の合評をしました。今回の作品は新入会員Kくんの「塵箱」、高瀬「階段」、高村「犬と階段」です。
Kくん:「塵箱」
実力派のビックな新人が入ってきやがったぜ! と思わず拳を握り締めてしまいました。時代設定やストーリー展開の装置など、細かな設定や作品の方向性について批判はありましたが、全体的な意見はかなり好評。文体の古臭さと身の毛のよだつ気持ち悪さがマッチして、かなり面白い作品にあがっています。
作品を読めば、作者がどれくらいの語彙、教養を持っているかは一目瞭然なんだなぁ、ということをつくづく感じさせられました。彼は時代小説が好きなんだそうで、読み込んでいることが本当によく分かる文体を持っていました。少し気取ってはいたけれど、それが鼻につかないのは、それらがどういう場面でどう使われるかをよく知っているからだと思います。それは本を読んでいないと学べないことです。
当然のことながら、自分の血となり肉となるものは自分の外から摂取したものです。文章を書くということも同じ。本を読め。古典に返れ。わたしたちの言葉が脈々と受け継がれてきたものの末端であることを忘れてはならない。たかだか十年や二十年の言葉では想像もできないような世界が、本の中にはあるのです。
……ちょっと熱くなりすぎてうっとうしいですが。笑
高瀬:「階段」
……すいません高村遅刻していったので合評聞けませんでした。笑
こんなわたしがなんで日誌書いてるかというと、最近書いてなかったから書きたかっただけです。すいません。笑
個人的な感想を言うと、今までの彼女のカラーとはまた一味違う作品だな、と。実際にあったことを下敷きにしているそうで、体験したひとにしか分からない感覚が上手く書けてると思います。今まで内側に向かって完結していた彼女の世界が、外側、社会に向かって開かれた、そんな作品に思います。ただちょっと短いので高瀬ワールドが出し切れてないかなぁ~、なんて。笑
階段をテーマに書いたもう一作、「ジュリエットの階段」も好きだったので、どうしてこっちにしたのかな、というのも聞いてみたかったです。
高村:「犬と階段」
前回とあんま変わってないので合評内容もあまり変化なし。笑
書き直したところがあまり効果を発していないようです。変えないままでいくか考え中……ふぅむ。「この作品は男をイラっとさせてなんぼだろ」というご意見をいただきました。笑 女性には共感を、男性にはこんな女性の一面を知るきっかけを、感じていただけたら嬉しいです。
あ、タイトルは高瀬ちゃんと被るので笑、「アクトレス」に変えようと思います。
↓以下は、新入生も入ってきたところで、「文芸創作同好会」とはどういう場所なのか? ということについて、改めてわたしなりに考えてまとめてみました。「違うんじゃね!?」、「わたしはそうは思わない!」というご意見ももちろん受けますよ?笑
書くジャンルも目指すところも違うメンバーが集まっている「文芸創作同好会」ですが、ただひとつ同じ気持ちでいてほしいのは、
「小説を趣味で終わらせない。」
ということ。自分にとって、社会にとって、書き手にとって、読者にとって、小説とは一体何なのかということを真剣に考えていくこと。これを忘れてしまったら、わたしたちは世の中に掃いて捨てるほどある名ばかりの文芸サークルと同じです。それなら「文芸創作同好会」が存在する意味がない。
自己満足で終わらない。今の自分に満足しない。批判を摂取して、挑戦し続ける。既にある自分の考えを壊すことを恐れない。それが「小説を趣味で終わらせない」ということなんじゃないでしょうか。もう、自分に言い聞かせてるみたいになってきましたけど。笑
だから、読者を無視した自己満足の作品は批判します。自分を吐き出したいだけならブログとかでいいのです。「小説」は読み手がいなければ成り立ちません。だから読者を意識することは絶対必要です。
読者に媚びろということではありません。わたしたちは商業向けのプロ作家ではないので。
読者を意識できて、読者に媚びない。自分のためだけではなく、自分のためにも。このバランスが学べたら「文芸創作同好会」に入った意味があるのではないでしょうか。
「なぜ小説を書くのだろう?」、もう一度、原点に返って考えてみませんか。答えは出ないかもしれませんが、考えることに意味があると思うのです。
……すごく、暑苦しいですね。笑
あまりに長くなったので連絡はBBSのほうに書きます!(意味ナイ)ごめんなさい……笑
太宰治の眠去から今年で60年。文学を志す者として、この場を借りて彼の死を悼み、偲ばせてもらいます。「心には悩みわずら」い続けた太宰が、安らかに眠っていますように。
【活動日】2008年6月18日水曜日
【記録者】高村
【時間】6限
【場所】図書館3階第3グループ閲覧室
【参加した人数】4人
【活動内容と感想】
「文-BUN-」夏号の発行にむけて、機関紙に載せる原稿の合評をしました。今回の作品は新入会員Kくんの「塵箱」、高瀬「階段」、高村「犬と階段」です。
Kくん:「塵箱」
実力派のビックな新人が入ってきやがったぜ! と思わず拳を握り締めてしまいました。時代設定やストーリー展開の装置など、細かな設定や作品の方向性について批判はありましたが、全体的な意見はかなり好評。文体の古臭さと身の毛のよだつ気持ち悪さがマッチして、かなり面白い作品にあがっています。
作品を読めば、作者がどれくらいの語彙、教養を持っているかは一目瞭然なんだなぁ、ということをつくづく感じさせられました。彼は時代小説が好きなんだそうで、読み込んでいることが本当によく分かる文体を持っていました。少し気取ってはいたけれど、それが鼻につかないのは、それらがどういう場面でどう使われるかをよく知っているからだと思います。それは本を読んでいないと学べないことです。
当然のことながら、自分の血となり肉となるものは自分の外から摂取したものです。文章を書くということも同じ。本を読め。古典に返れ。わたしたちの言葉が脈々と受け継がれてきたものの末端であることを忘れてはならない。たかだか十年や二十年の言葉では想像もできないような世界が、本の中にはあるのです。
……ちょっと熱くなりすぎてうっとうしいですが。笑
高瀬:「階段」
……すいません高村遅刻していったので合評聞けませんでした。笑
こんなわたしがなんで日誌書いてるかというと、最近書いてなかったから書きたかっただけです。すいません。笑
個人的な感想を言うと、今までの彼女のカラーとはまた一味違う作品だな、と。実際にあったことを下敷きにしているそうで、体験したひとにしか分からない感覚が上手く書けてると思います。今まで内側に向かって完結していた彼女の世界が、外側、社会に向かって開かれた、そんな作品に思います。ただちょっと短いので高瀬ワールドが出し切れてないかなぁ~、なんて。笑
階段をテーマに書いたもう一作、「ジュリエットの階段」も好きだったので、どうしてこっちにしたのかな、というのも聞いてみたかったです。
高村:「犬と階段」
前回とあんま変わってないので合評内容もあまり変化なし。笑
書き直したところがあまり効果を発していないようです。変えないままでいくか考え中……ふぅむ。「この作品は男をイラっとさせてなんぼだろ」というご意見をいただきました。笑 女性には共感を、男性にはこんな女性の一面を知るきっかけを、感じていただけたら嬉しいです。
あ、タイトルは高瀬ちゃんと被るので笑、「アクトレス」に変えようと思います。
↓以下は、新入生も入ってきたところで、「文芸創作同好会」とはどういう場所なのか? ということについて、改めてわたしなりに考えてまとめてみました。「違うんじゃね!?」、「わたしはそうは思わない!」というご意見ももちろん受けますよ?笑
書くジャンルも目指すところも違うメンバーが集まっている「文芸創作同好会」ですが、ただひとつ同じ気持ちでいてほしいのは、
「小説を趣味で終わらせない。」
ということ。自分にとって、社会にとって、書き手にとって、読者にとって、小説とは一体何なのかということを真剣に考えていくこと。これを忘れてしまったら、わたしたちは世の中に掃いて捨てるほどある名ばかりの文芸サークルと同じです。それなら「文芸創作同好会」が存在する意味がない。
自己満足で終わらない。今の自分に満足しない。批判を摂取して、挑戦し続ける。既にある自分の考えを壊すことを恐れない。それが「小説を趣味で終わらせない」ということなんじゃないでしょうか。もう、自分に言い聞かせてるみたいになってきましたけど。笑
だから、読者を無視した自己満足の作品は批判します。自分を吐き出したいだけならブログとかでいいのです。「小説」は読み手がいなければ成り立ちません。だから読者を意識することは絶対必要です。
読者に媚びろということではありません。わたしたちは商業向けのプロ作家ではないので。
読者を意識できて、読者に媚びない。自分のためだけではなく、自分のためにも。このバランスが学べたら「文芸創作同好会」に入った意味があるのではないでしょうか。
「なぜ小説を書くのだろう?」、もう一度、原点に返って考えてみませんか。答えは出ないかもしれませんが、考えることに意味があると思うのです。
……すごく、暑苦しいですね。笑
あまりに長くなったので連絡はBBSのほうに書きます!(意味ナイ)ごめんなさい……笑
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