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毎回の活動を、当日参加した会員が交代で記録。
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【活動日】6月8日(月)
【記録者】曽我部
【時間】18時~19時
【場所】図書館第6グループ閲覧室
【参加した人数】5人

活動日誌もこの記事でちょうど100記事め!
テンションの高い会長です。こんにちは。

吉田克己『雨と線香花火』の合評をしました。
1年のカナダ留学から帰国して1作目ということで、個人的にはどんな国際的な作品が出てくるのかと期待していたんですが、線香花火、お盆、土間のある家が舞台と、日本的な題材が使われていました。
これについて会員の見解は「日本が恋しかったんだね」とどこまでもカナダ留学を引きずっています。

以下、合評で出た意見です。
作者が欠席だったため、いつもより詳しく書くので長くなります。

・お盆だが、夏らしい季節を感じない
・夜まで雨って降ってるっけ?(京都限定)
・タイトル「雨と線香花火」、でも雨ってあんまり重要じゃなかった
・関西弁がリアルに書けている
・登場人物の容姿が想像できない
・原稿用紙の使い方のミス(「?」「!」のあとはひとマス空ける)
・「なー」「んー」など「ー」が多めだが、一箇所だけ「~」になっている。ミスなのか、意図的なのか。
・ラストが「実は唯姉は幽霊でした」だけではストーリーとして弱い。
・はた、幽霊でしたというラストにするとしても、この一連の流れだけで2人の関係になんらかの清算がついたとは思えない。
・唯姉だけが花火をしているように読めたが、唯姉が線香花火が消えたと同時に消えているので、線香花火をしている間だけ幽霊が出ていると解釈すると、主人公が最初に1人で花火を始めたことになる。
 最初の方で主人公が、唯姉が花火をしたがって始めたと言っているような描写がある、その点について矛盾を感じる。
・キスしていい、と聞く場面
   ・大人になったことの表現か、恋愛感情なのか、家族的な愛情表現なのか、意見がわれたが、その直前に(心の中のひとりごとで)唯姉の容姿をほめているので、恋愛感情として読んだ。
   ・イトコに対する恋愛感情は、小説ではよくある(?)が、現実には少ない。どう捉えるべきか。
・主人公が唯姉に恋愛感情を抱いた過程が分からない。(その部分の物語が読みたい)
・最後の段落がおもしろかった。文章としても、前半よりこの部分が会員には高評価。
・最後だけでなくて、全体的にこういう部分がほしい。
・「なんで、……、戻ってこれたん?」などにみられる「~、……、~」の表現について。あまり見かけない。作者独特?
・唯姉が幽霊だと早い段階で気付いた会員は1名、最後で気付いた会員が4名。
・主人公(ひろくん)がなぜ「あの六月のあの日以来、ここへは来たくはなくなった」のに、今回来ているのか、等、主人公のスタンスが不明。
・帰ってきた理由を含めて、この前段階を物語にしたらおもしろいんじゃないか。
   ・回想で唯姉のエピソードを入れる等
   ・線香花火のシーンを最後にして2人の関係に何らかの清算をつける等


また、情景描写の量についての話題が出ました。
今回の作品に限らず、同好会内で出される作品のほとんどが、プロの作品と比べて情景描写が少ないです。
「ちょっと多いかな」と作者が感じるくらいの枝葉の情報が、読み手からするとちょうどいいんじゃないかという話をしました。
私は、自分で書いている時、2行や3行の情景描写で、ああこんなに書いちゃったら読む人しんどいかなあと心配になることがあるんですが、読み手からすると情景描写や枝葉の情報がなさすぎるとイメージを掴めなさ過ぎるんじゃないかと。
『雨と線香花火』でいうと、せっかく主人公が故郷に帰ってきていて、お盆という行事、親戚が集まっている感じなのに、そのあたりの情報がほとんどありません。
そこがメインになるわけではないけれど、もっと随所随所で膨らましていけるんじゃないかなと思います。


同好会内の有志による立ペンさんとの合同合評会があって、同好会としての活動は久しぶりになりました。
そのせいもあってか、機関誌の締め切りが過ぎた今でも提出されている作品はこの日合評した一作のみです。
吉田さん偉い。

最近みんなのモチベーションが下がっているように感じます。
締め切りを守らなかったり日誌の更新がなかなかされなかったり、私も守れていないのであれなんですが、ゆるゆるやっていくのはすきですが、だれすぎないようにしたいですね。
今週中にはあと3作品は提出されるだろうと期待しています。
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