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毎回の活動を、当日参加した会員が交代で記録。
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【活動日】11月13日(木)
【記録者】曽我部
【時間】18時から19時半まで
【場所】図書館第5グループ閲覧室
【参加した人数】8人
【活動内容】前日に続き市川太郎『ムンクのオレンジ/トイレットペーパー』と『ボレロ』の合評

日誌書くの遅れましたすみません、副会長の曽我部です。
例会が終わって図書館を出ると、満月がきれいでした。
約1ヵ月ぶりに日誌を書きますが、そういえば前に日誌を書いたときも満月でした。
血が騒ぎます。

前日に続いて市川くんの作品を合評しました。
ひとつ前の日誌で市川くんも書いているように、昨日の例会では疑問符が飛び交いましたが、
今日の例会は人も大勢集まったこともあって疑問に合わせていくつか議論が交わされました。

『ムンクのオレンジ/トイレットペーパー』合評
田島会長がムンクの画集を持ってきてくださったので、作中に出てくる絵、『叫び』と『不安』をみました。
視覚的なデータがあるのとないのとでは作品の捉え方も変わりますね。
以下、合評で出された意見。
・(昨日に続いて、やっぱり)わけわかんねえ
・けど、読み解きたいなと読者に深く読ませてしまう構造をしている、その演出はうまい
・だけどゃっぱり考えてもわかんねえから追いかける気失くす
・結局何の意味があるのか、なんなんだこれは
・ああでも2、3回読ませる力がこの作品にはある、っていうとこで作者の勝ち
・描写に対する価値判断がない、心理描写が少ない、という点で「ハードボイルド調」な文章
・作者は朝と夜の男を同一人物ではないという風にも読んでほしかったらしいが、合評に参加した会員全員が「同一人物」と読んだという点で、作者の意図通りにはいかないな、と
・実験的な、挑戦する姿勢はとてもいい
・ただ、読者にもっとヒントを与えて、読ませる技術も必要ですよね

個人的には『ムンク~』の作品の雰囲気はだいすきです。まあ、わけわかんなかったけど。
これがもっとちょっとでも「わかる」部分を持ったら、すごいいいんじゃないかと思う。

『ボレロ』合評
・舞台みたい。オペラを文章化した、みたいな
・短編でできることが広がったんじゃないかなあ、と思わせてくれた
・人物に自由意志がなくて、誰かが動かしているような感じがする
・わからなすぎてだんだん腹が立ってくる
・いや、僕はわからなくて逆に想像力がかきたてられました
・あ、ぼくは「ボレロ」聴いたことがあるんで、なんかわかりました。そのままだなーって
・音楽の「ボレロ」を文章で表現したらこんな感じだろうなっていう、表現の練習では秀作だけど、小説(?)としてはどうなんだろう

音楽からつくられた物語や詩がサークルで提出されたのはわたしが知っている限りでははじめてかと思います。
挑戦的ですね。田島会長もおっしゃってましたが、実験的な作品を書いた時に、うちのような規模の小さいサークルだとすぐに合評という形で人の意見が聞ける、実験の結果データが取れるので、いいんじゃないかと。
どんどん新しいことをしていくという姿勢は見習いたいです。
昨日、今日と、市川くんの作者あとがきを聞いていて、音楽とか絵画の知識があるのっていいなーって思いました。
モリス・ラヴェル、とか、生命のフリーズとか、モンタージュの技法とか、なんとか、うん、知識があるだけじゃなくて、それをオマージュしちゃうくらいすきになれる近い距離で芸術を自分の生活範囲で楽しんでいるというか。

わたしのすきな芸術作品は、前会長ムラマツさんによる、ムンクへの壮大なオマージュをはじめとする「ふしぎ絵画」です。

うーん、これで今度の機関紙の原稿は全部出そろったのかな。
ということで、新しく作品が提出されたり急用が出来たりしなかったら、来週の例会はお休みです。
皆さん、テーマ小説を書きましょう。姉!

早いことでもう11月も半分が終わりました。
機関紙の印刷、発行をしたらあっという間に12月ですね。もう今年も終わりですね。
皆さん、お願いだから忘年会の出欠の返事を曽我部までお願いします。
OBの先輩方にもぜひ参加していただけたらなと思います。

あー寒い。
大阪ではインフルエンザがはやってるとか。
皆さん体調に気をつけましょう。
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【活動日】11月5日(水)
【記録者】市川
【時間】18:00~19:30
【場所】図書館第3グループ閲覧室
【参加した人数】5人

【活動内容】

こんばんは、二度目の日誌になります。市川です。
今日は自作二つの合評をしていただきました。

まず、機関誌用の原稿
「ムンクのオレンジ/トイレットペーパー」の合評内容からまとめたいと思います。

・とりあえず意味わからん。
・朝と夜の人物は同一人物か。
・交互に話を入れ替えていく意味は?
・朝からはじまる、という小説の一種のステレオタイプに対して夜の話を織り交ぜることで、典型をぼかしているのではないか。
・視覚を強調した作品である。
・作者は実は全然何も考えずに書いているのではないか(笑)
・ひとつひとつの描写はうまい。
・やっぱり意味わからん。
・実験していくスタンスはよい。

といった、解釈と言うよりはたくさんの疑問符が投げられた合評になりました。
ぼくもこれらに対してそれなりに答えのようなものを持っていたわけですが、それを読者に伝えられないというのは力量不足というかなんというか。
大切なのは小説は読者の頭の中で発生しているということなんだろうなぁと合評を聞いていて思いました。
作者の頭の中で転がして、口から吐き出しただけじゃ作品としてはまだまだなんだなと。
精進したいです。

次にもうひとつ提出した
「ボレロ」の合評内容に入ります。

・散文詩? とりあえず小説じゃない。
・どういう意図で描かれたのかが全然見えない。
・描写を指摘するのは野暮ではないか?

といった上と同じような疑問符だらけ。
「ムンクのオレンジ/トイレットペーパー」でも言えることですが、何か他の作品をオマージュするうえで読者にそのオマージュの対象の作品がわからないと意味がわからんように書いてしまうのはあまりよろしくないことのようです。
今回の場合、モーリス・ラヴェル編曲の『ボレロ』と、クラシック・バレエの『ボレロ』の両作品から着想を得て執筆に至ったので、やはりこの二つどちらも知らない読者にはそれだけでもう敷居をぐいぐいあげることになってしまいました。

作者的な遊びを離れて、読者にきちんと伝えられるようになりたいと思います。

それではこれからもよろしくお願いします。
【活動日】11月6日
【記録者】智東
【時間】18時から20時30分
【場所】図書館グループ学習室
【参加した人数】8人

【活動内容】
智東です。
活動が終わりBKCに戻ってきたらどしゃ降りで、青春ドラマの主人公なみに濡れて帰ってきました。

さて、本日の活動ですが、最初に機関誌の発行や今後の活動についての話し合いがありました。
おかげで長かった。
予定については後ほどメーリングリストが回ると思いますがここにも記しておきます。

11月16日に原稿(自己校正・修正)の締め切り
11月22日に校正の締め切り
11月26日くらいから製本
11月30日にテーマ小説の締め切り
12月14日に増刊号の締め切りがあります。

テーマ小説は今回ちょっと違います。
姉(と弟か妹)を登場人物として登場する小説を書け、とのことです。
また、姉(および弟か妹)のプロフィールや性格、履歴などをあらかじめ設定として書き起こすこともルールです。
それが小説の中で表現できているか、を合評します。
分かりますか……ね?

なんで姉かは不明です。
書店員とかコンビニ店員とかも案としては出ていたんですが。



さて作品の合評は昨日と同じ水沢暮「向こう側の景色」智東与志文の「今日もどこかで、明日はここで」です。

以下、出た意見など。

○水沢暮
・主人公たちの間には恋愛感情があったの? お互いの認識は?
・主人公が麻紀に丁寧語を使うのはおかしくないだろうか?
・文章、特に時制にブレがある。会話にも説明的すぎる場所が。
・麻紀はなにに対して怒っていたんだろうか……?
・主人公のリアクション、結末はどうなるんだろう。そこまで書いて欲しい。
「先天的に決められているものに対する挑戦」「コミュニケーションの齟齬」といったテーマに言及しているようで徹底しているわけではない?
親戚一同が田舎に集まっている情景は、鮮明。


○智東与志文
・作風が変わりましたね。ある種ファンタジー。白昼夢。
・野球と、野球がある日常のよさについて書いた小説だ。
・観客の視点から描かれた「風景としての野球」は受け入れやすい。
・でも野球分からない人は読めねーよ、なぁ?
・なんでサッカーじゃだめなの? いや、やっぱ野球でしょ?
・主人公がよく分からない。 物語を動かすための装置なのか?
・読み物として楽しいから、まぁいいか。

作者としましては、面白いことだけを考えて書いたつもりです。
今までの小説との違いはそこからきているのでしょう。
それでもテーマが浮かび上がってくるのだから、不思議なものですね。



さて、次々締め切りはやってきます。
みなさんイロイロと忙しいですが、なんとか乗り切りましょう。
私も頑張ります。
【活動日】11月5日(水)
【記録者】林
【時間】18:00~20:00
【場所】図書館第4グループ閲覧室
【参加した人数】5人

【活動内容】

 二回目の日誌をやらせていただきます林です
 未熟者ですが一生懸命書くのでよろしくお願いします

 
 『向こう側の景色』水沢暮

 ・麻紀が主人公をどう考えていたのか見えてこない。
 ・主人公の麻紀に対する態度についても疑問(隆の人物形象)
 ・始まる前に終わってしまった感じがする。アクションが弱い。
 ・一人称なのに三人称っぽい記述の箇所がある。説明臭い。
  
 血統的な関係を扱った小説ということで、小説における血の問題ということも議論されました。今日の合評で、一度そういったテーマをもっと際立たせた小説を書いてみたいと思いました。

 

 『今日もどこかで、明日はここで』智東与志文

 ・描写がいい。光景全体が見ていて面白い。
 ・野球という日常に根ざしたスポーツの使い方が上手い。
 ・野球というものを比喩的な扱い方をしている点で作者の文章として新しい。
 ・下水処理場=生活排水⇒異世界的な野球は日常生活?
 
 本作品における異世界的な野球場に関係して、村上春樹をはじめとした「何となく現実的ではない文章」の効果についても議論されました。
 個人的にこういう不思議な感じの小説も素敵だとおもいます


 
 なかなか上手くまとめられないな・・・・・
 これからたくさん合評を重ねて成長していきたいとホントに思います。
 まだまだ幼い感じの僕ですが、がんばって成長していこうと思うので、皆さん僕の事を温かく見守ってあげてください。

 PS 現行の提出遅れて本当にすみませんでした
 
 
 

 

 
ハロウィーンです。かぼちゃの煮物が食べたいです。のっけから意味不明な書き出しですみません、いくたです。

【活動日】10月30日(木)
【記録者】いくた真一
【時間】18:00~20:00
【場所】図書館第4グループ閲覧室
【参加した人数】7人

【活動内容】千花「月と黒猫」、いくた真一「影の人」、田島カケル「アカルイ世界」合評
【感想】昨日に引き続き、三作品の合評を行いました。

・「月と黒猫」合評
この作品は作品全体でメッセージを伝えるものではなく、主人公の底の浅さを露呈させるための作品だったのでは、という読みが出ました。
作品全体で一人の人間を描ききる、という手法はいままでにあったのかよく知りませんが、そういう作品があったら面白そうだなあ、とは思いました。
また、作中の登場人物の関係について、共依存ではないか、という意見が出ました。
こういう新しい読みが出ると例会が盛り上がりますね。

・「影の人」合評
実在の野球選手を例に引いて解説することの是非について意見が出ました。
野球を知らない人にはわかりづらく、詳しい人には突っ込まれる対象になってしまうので、さじ加減が難しいところだと感じました。
あと、野球知識の間違いがいろいろと発見されました。もっと勉強します……

・「アカルイ世界」合評
昨日に引き続き、主人公についての是非と主人公のその後についての話し合いが多く行われました。
また、「勇気」や「認識」といった、意味的に「強い」言葉をどのように使うべきか、という話も出ました。
イメージが固定されやすい言葉などは使いどころが難しいと僕も思います。言葉の選び方や並べ方、そういう部分にも気を配りたいですね。

そろそろ原稿のデッドラインも近づいてきています、皆さん頑張りましょう。
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